エリート資格者たちの憂鬱 後編

例えば、過払い請求。

この過払い請求は、多重債務者だった人に多く発生していますが、
以前はこの多重債務者問題については、
あまり弁護士は関与していませんでした。

訴訟金額が低い上に、
多重債務者であることから報酬の請求がし難いという理由から、
弁護士が仕事をしたがらなかったのです。

では誰が多重債務者に対して支援をしていたかと言うと、
司法書士がしていました。

司法書士に簡易裁判所での代理が認められてからは、特にその傾向が強く、
金利のクレーゾーンについて、最高裁判所で判断が下されるまでは、
司法書士が中心になっていたといってもいいと思います。

最高裁判所の判断の後は、仕事として利益が確保できることから、
多くの弁護士が多重債務者問題に参入してきました。

最近は裁判など法廷に立つ仕事はせず、
この過払い請求に関する仕事だけをする弁護士もいます。

弁護士≠裁判というこの業務形態は、
まさに仕事を選ばなくなった弁護士の典型的な例だと言えます。

このように書くと、
何か否定的なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、
私は特にそう思って書いてはいません。

消費者(利用者)のためになるなら、
業務に反しない限り、とてもよい傾向だと思っています。

先日も書いたとおり、士業は職域というか縄張り意識あります。

しかし近年は、その職域が弊害となり、
利用者のためになっていないと指摘されています。

今回の過払い請求の例は、
弊害と指摘されているものの解消を元とした行動ではありませんが、
結果的には、今までの職域や縄張り意識を崩すことになっています。

既存の人たちと多少揉めているようですが、
業務違反をしているわけではないので、いずれ問題はなくなるでしょう。

そうなれば、職域の意識も自然と変わるのです。

話が少しずれてしまいましたが、
要は仕事があると考えられていた弁護士でさえ、
既存の仕事(職域)に拘らず色々とチャレンジし、
職域を増やす時代になったのだから、
私たち行政書士もそれに負けないよう、
色々とチャレンジしなければと、この雑誌を読んで強く感じました。

弁護士が裁判という殻から脱して職域を増やすように、
私たち行政書士も許認可という殻から脱して、
新しい職域を増やしていかないと、
弁護士が増えていくこれからの時代、
生き残ることは出来ないと思うのです。

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